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アニメ感想置き場;よろしくお願いします

「やがて君になる」第六話について

       演出の暴力に圧倒された。
  簡単に言えば「やがて君になる」第六話感想は以上です。
  詳しく言えば、演出の暴力に完全に圧倒された。ということです。
  比喩的に言うと演出家と視聴者の関係性は料理人と空腹な客の関係性に似ているのではないか。お腹がすいたときに人間が本能的に脂っこいものを食べたくなるのは、カロリーの高いものに生命活動に必要なエネルギーや熱量が高いからだ。そしてアニメの場合、カロリーの高いアニメも視聴者が本能的に見たいではないかと自分がそう考えている。そこでのカロリーとは基本的に視覚と聴覚に生理的刺激を与えられることを指している。もちろん、そのカロリーの高さはアニメを評判する唯一の標準にならないが(料理も脂が多いほどおいしくなるわけじゃないように)、ある程度で視聴者はアニメを鑑賞した後の疲労感に繋がって、そして疲労感(満腹感)はある意味で解放感と満足感といった感覚をもたらせる。
  やがて君になる第六話はまさにそういうカロリーの高いアニメの優れた一例です。

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話数単位で選ぶ、2018年TVアニメ10選

ルール
・2018年1月1日~12月31日までに放送されたTVアニメ(再放送を除く)から選定。
・1作品につき上限1話。
・順位は付けない。

後で詳しく語るつもりなので、1から5までは一旦コメントを抜きます。

 

  • やがて君になる#06 「言葉は閉じ込めて/言葉で閉じ込めて」

脚本:花田十輝/絵コンテ:あおきえい/演出:渡部周/作画監督:仁井学

「やがて君になる」第六話について - 24min/h

 

  • SSSS.GRIDMAN#09 「夢・想」

脚本:長谷川圭一/絵コンテ:五十嵐海/演出:金子祥之/作画監督:五十嵐海、坂本勝

「夢・想」について - 24min/h

 

  • 恋は雨上がりのように#03 「雨雫」

脚本:赤尾でこ/絵コンテ:河野亜矢子/演出:河野亜矢子/作画監督:大杉尚広、加藤万由子

「恋は雨上がりのように」第三話について - 24min/h

 

  • ヴァイオレット・エヴァーガーデン#10 「愛する人は ずっと見守っている」

脚本:吉田玲子/絵コンテ:小川太一/演出:小川太一/作画監督:丸木宣明

 

  • からかい上手の高木さん#09 「ケータイ・ホラー・写真」

脚本:横手美智子/絵コンテ:松本理/演出:村田尚樹/作画監督:岡昭彦

 

  • DEVILMAN crybaby#05 「シレーヌ、君は美しい」

脚本:大河内一楼/絵コンテ:押山清高/演出:押山清高/作画監督:押山清高

  最後の絵一枚だけで今年のベストリストに入れるとは過言ではない。押山氏による第五話が自分を震撼させるのは、崇高という美の根源にまで至る本質的な力が絵の形であふれ出すからだ。

 

  • 宇宙よりも遠い場所#03 「フォローバックが止まらない」

脚本:花田十輝/絵コンテ:いしづかあつこ 北川朋哉/演出:高田昌豊/作画監督:北島勇樹、桜井木の実、室山祥子

  カット割りのタイミングコントロールが神技の域に近いともいえる一話。今年見たアニメの中で一番ノリの良いギャグシーンをしていたと思う。単なるギャグアニメではないが。

 

  • ひそねとまそたん#01 「正気の沙汰ではないんです」

脚本:岡田麿里/絵コンテ:小林寛/演出:三宅将平/作画監督:堀川耕一、秋山英一、岐神麻芽、斎藤香、稲熊一晃、小柏奈弓

  多彩な技法で観客の心理状態を主人公の気持ちと同調させる。特にPOV演出が印象的。作画は質量ともに充実していて、素朴かつ密度の高いメカ作画にボンズ作品を好きになった時の気分を思い出させた。

 

  • アイカツスターズ!#96 「みんなで輝く!」

脚本:待田堂子/絵コンテ:安藤尚也/演出:安藤尚也/作画監督:奥谷周子、鈴木萌、大川貴大

  撮影指示のセンスも枚数使いのセンスも全部絶品である安藤氏による素晴らしい一話。今までのコメントがめったに言及しないと思うのが花束が落ちるシーンに石浜氏の影響が見えると気がする。

 

  • BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS #65 「父と子」

脚本:上江洲誠/絵コンテ:黄成希/演出:黄成希/作画監督:黄成希、他

  バトルシーンのデザインは複雑の極みだが、作画による快感は単純明快。黄さん初めての演出回であるボルト第六十五話は総合芸術としてのアニメーションのもう一面を改めて感じさせた。すなわち第六十五話はアニメを作る人々に何の素質が必要なのか、どういう環境が必要なのかといった少し大げさな問題に対し、ネットの発展によってつながっている世界中のアニメーターたちが一緒にアニメーターとしての力を発揮して、誰にも感動させる作品を作れるようになっているという答えの方向性を暗示してくれた。

 

 

 

 

 

アニメ日記of 2018(10.1)——2019(?)

 前记:

  因为各种原因旷工一个多季度,现在开始决定捡起来了。

  这段时间虽然什么都没发表,还是试着整理了几篇杂谈,大概会陆续译成日语发出来吧。闲暇的时候把过去一年多做的笔记细读了一次,产生了一些新想法,今后的日记大概不会日更了,毕竟会产生情绪上的负担,而且也不是每天都有什么可写的。 

  说来可笑的是,过去三个月(18年夏)的动画,值得记录的东西还意外地很多,如今也只好作罢w

日本那边做的五十岚mad,愛のあるmad本当にいい:

www.nicovideo.jp

  • 辉夜大小姐想让我告白~
  1. 第三话分镜畠山守,终盘的部分蹬车出发特别有畠山味真好,话说演出イソノ是谁,,,只知道いそやん是矶野智
  2. 第三话特殊ed,转描的真人舞蹈但是完成度很高引起了话题。小鱼说是检验作画观实在不能苟同,纵使是挑战极限的作画也不该追求这种方向。不过看到这样的特殊作品,感到惊艳也是看动画的乐趣之一。
  3. 第四话分镜小原正和,演出宇都宫正记,情绪化的纵深构图&水滴倒影&フリッカー&漫符式的演技,虽然动作上的完成度稍有欠缺但是蛮喜欢的。

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川口演出の構図を語る

  アイランドTVアニメスタッフ情報が公開された以来、川口監督の過去作に興味をもって少しだけ見ようとしていたら、その強烈な作家性に心惹かれてついに夢中になってきました。今回ブログを始めたきっかけで川口演出について何かメモや解説しようと思っています。近年の川口監督作はもうほとんど見たけど、一番印象を残すのはやはり「にゃんこい!」と「絶対可憐チルドレン」ではないかと思うので、この記事ではその両作を素材にして書いてみましょう。とは言え、日本語は下手なので、うまくできるかどうかちょっと自信が足りないですね。とにかく練習にしてみましょう、間違ったところはご指摘ください。

  川口演出と言ったら、一番早く思い出すのは何でしょうか。作家性の強い演出家だから、多彩な演出技法によって作品に特徴的な仕組みは多いんだと思いますが、自分の場合、やはり一番語りたいのは川口演出作の構図ですね。まあ、構図というより、「歪み」のほうが適当ではないかと思いますけど。つまり、川口演出には印象的なパースから、画面にあるものの配置まで、その方針のコアは「歪み」ではないかと思います。

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伊藤良太演出浅析

​​​    伊藤良太负责的《偶像活动STARS!》# 21 37 49和《NEW GAME!!》#08 都是风格非常鲜明的担当回数。这里试对其演出特点做一些列举分析。提供观赏伊藤演出回的一些思路。

 

一、俯拍与仰拍

俯拍机位:

左起图一二三左起图一二三

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